やちろぐ

石黒研吾著作の新書。
架空の100冊の新書のタイトルとオビコピーが書いてあるだけの本らしい。石黒謙吾らしいね。例えばこんなのが。
『口元曲げれば日本が変わる』斬新なリーダー論／麻生太郎
『ママでもできる大外刈りの技術』男に襲われたら「狙うは金！」／谷亮子
『なぜ、脳を使うと髪がモジャモジャになるのか？』自ら体現して見せるクオリアの世界／茂木健一郎
『倍数を理解すれば仕事ができる』３と５と８だけじゃない数字の秘密／世界のナベアツ
『漬物屋はなぜ潰れないのか？』辰ちゃんの太腕繁盛記／梅宮辰夫

石黒謙吾って、WEB「HOT WIRED JAPAN」で連載してた「チャート式 試験に出ないニッポンの社会生活」で知ったんだけど、爆笑はできないんだけど「ニヤッ」ってするのが多い。
ふざけたオヤジだと思ってたけど「盲導犬クイールの一生」の作者だったのね。知らなかった。

学研新書より。777円。

スチャダラパーが7年ぶりの単行本「ヤングトラウマ～ひろ子・ドカベン・バムバータ～」を3月4日に発売。1,680円。
彼らが若い頃に多大な影響を受けたものに関するゲストとの対談集らしい。
7年前のは…ブロスで連載してた「ゴキ足のダンナ」をまとめた「YO!クロニカルダンディ」かな。その前の「スチャダラ　ラウンジ」も買ったな。彼らアーティストにしては、なにげに色々出してるんだよね。これも買ってみようかな。
ちなみに「バムバータ」ってなんだ？と思って調べたら、「ヒップホップの父」らしいね。ってか「ひろ子」ってのもわからんけど。…あ。薬師丸か。

綿矢りさのデビュー作。芥川賞取ったのはこれじゃなくて次に発表された「蹴りたい背中」なんだよね。本作は文藝賞受賞作。上戸彩、神木隆之介主演で映画化もされたよね。
くらいの予備知識と、SPA!かなんかで薦められてたなぁと思って読んでみた。

ストーリー自体はなんてことはない話で、ただ、妙に句読点の打ち方が気になるなぁと思ってたんだけど、解説の高橋源一郎曰わく「完璧な文」なんだそうだ。そうかぁ、文學ってのはそういう風に読むのかぁ、と思いつつ、なんかわかるようでわからんなぁ、というのが正直な感想。確かにスキがない文章な気もするんだけど、どうも句読点の位置が気になるんだよね。
このブログもそれなりに落ち着く文にしようと、ある程度推敲してるんだけど、句読点の位置の良し悪しはわからんなぁ。
でもそういう観点でもっかい読んでみようかなと思った。

そして調べてたら2004年に公開された映画って、片岡Ｋが監督で、しかも奥方の井出薫もちょっと出てたらしい！こら、観なきゃ。

みうらじゅんと著名人38人による対談を収録した本が2月23日に発売。1,890円。
雑誌「BUBKA」で連載されてた対談「青春般若心経」をまとめたものらしいんだけど、メンツの人選がサスガって感じ。

メンツは、峯田和伸（銀杏BOYZ）、山田五郎、杉作J太郎、遠藤賢司、田口トモロヲ、ウクレレえいじ、和嶋慎治（人間椅子）、根本敬、ROLLY、いとうせいこう、安齋肇、猫ひろし、水野晴郎、喜国雅彦、大槻ケンヂ、泉麻人、西城秀樹、久住昌之、しりあがり寿、松久淳、RYO（ケツメイシ）、高木完、内田春菊、JAGURA、カーツさとう、清水ミチコ、ATSUSHI（ニューロティカ）、スチャダラパー（ANI、BOSE、SHINCO）、はな、リリー・フランキー、南伸坊、泉晴紀、山口隆（サンボマスター）、井筒和幸、久本雅美、吉田豪。

サブカル系が並ぶ中、西城秀樹とか、はなとかちょっと意外。あと、カーツさとうって久々に名前見たけど、最近何やってんだろ。

伊坂幸太郎のデビュー作で、2000年の新潮ミステリー倶楽部賞受賞作。

仙台の街でコンビニ強盗をした主人公が、気が付くと見知らぬ島にたどり着いていた。その島は江戸時代以来鎖国しており、未来がわかる言葉を話す案山子とか、嘘しか言わない画家、殺人を許可された男など、妙なキャラクターの人物ばかりが住んでいるところだった。ある日、未来を知っているはずの案山子が殺されてしまった。未来を知っているはずなのになぜ自分の死を阻止できなかったのか。誰が案山子を殺したのか。
ってところから始まるミステリー。

けっこう絶賛されてたりしてたけど、ん～。あんま惹かれなかったなぁ。先が読みたくなる展開ではあったけど、伊坂作品特有の伏線張りがなんかウザイというか、あんま驚きがない。

なんかおもろい小説ないでしょうか・・・。

浅野いにおのマンガの第4巻が発売。元々ヤングサンデーで連載されてて休刊に伴ってスピリッツに引っ越してきたんだけど、この巻でスピリッツ連載分をカバーし始めたんだな。3巻とスピリッツ連載までの穴がやっとうまったよ。
本作、色々なところで絶賛されてるらしいけど、ホント斬新。シュール。だけどオモシロイ。
主人公はじめ、主人公の家族がみんなふざけた描写の生物なんだけど、彼らの生活が普通に描かれている。会話も普通になされてるんだけど、主人公のプンプンは発言すら描かれない。相手の反応で「こういう発言をしたのか」ってわかるくらい。すごくシュールなんだけど、描かれている内容はすごく心に来る、というか「あるある！」って内容。4巻はプンプンの中学生時代が描かれてるんだけど、「あ～。中学生の男子だわぁ」って感じ。
いやぁ、スゴイマンガ描くわ。この人。

昨年1年に発売されたマンガから書店担当者らが一番友達に勧めたくなるマンガを選ぶって賞。「本屋大賞」のマンガ版かな。今年で2回目。
今年のノミネートは以下のとおり。既刊が5～6巻くらいの「気になったら全部買えるくらいの量」が条件らしい。
「宇宙兄弟」小山宙哉
「3月のライオン」羽海野チカ
「深夜食堂」安倍夜郎
「青春少年マガジン1978～1983」小林まこと
「聖☆おにいさん」中村光
「ちはやふる」末次由紀
「とめはねっ！鈴里高校書道部」河合克敏
「トリコ」島袋光年
「ママはテンパリスト」東村アキコ
「呼んでますよ、アザゼルさん」久保保久

「宇宙兄弟」と「聖☆おにいさん」は、設定とかあらすじしか知らないけど、読んでみたいと思ってたんだよね。
ちなみに昨年は 石塚真一の「岳」だったんだけど、これはほんといい作品。泣けます。

大賞の予定は3月下旬 。

こないだ、おから茶と歌詞について議論していたのですが、タイムリーにこんな書籍が出るらしい。
内容は、様々なアーティストに「言葉を使って表現する上で小説などではなく音楽を選んだのは何故か」とか「曲先か詞先か」とか「歌詞の書き方」とかについてインタビューしたものをまとめたものらしく、インタビュー対象のアーティストは、安藤裕子、いしわたり淳治、小西康陽、kyg（STAN）、LEO今井、坂本慎太郎、木村カエラ、小山田圭吾、志村正彦（フ ジファブリック）、曽我部恵一、中納良恵、向井秀徳、原田郁子など。

ほんと歌詞ってどういう思考で書いてんだろ。例えば。
ゆらゆら帝国「ズックにロック」とか歌詞はよ～わからんけど、歌詞の音への乗せ方含めめちゃカッコイイ。
【音】
http://jp.youtube.com/watch?v=N1FeFBzqNJs
【歌詞（坂本慎太郎作詞）】
http://www.uta-net.com/user/phplib/view_0.php?ID=34892

ん～。気になる。読んでみようかな。

江森丈晃監修。3月20日発売。P-Vine BOOKsより。2,500円。

遊園地再生事業団主宰の宮沢章夫の新刊文庫が発売された。
「牛への道」以来、彼のエッセイはくだらなくてスキ。くだらなすぎてちょっとイラっとしたりすることもあるんだけど、なんか発想の仕方の1つとして参考になるのでつい買っちゃう。
本作は「MACPOWER」って雑誌で連載されてたMacintoshに関するエッセイをまとめたものなんだけど、あいかわらずのくだらなさ。例えば「Web2.0」は「ウェッブ・ニーテンゼロ」と読むのが正しいのか「ウェッブ・ニーテンレイ」と読むのが正しいのかを、3～4ページに渡って論じたりって感じ。
「ど～でもいいじゃん(笑)」と、笑いながらも宮沢章夫の気持ちに同調しながら読むのが正しい読み方かと。

新潮文庫。540円。

あの「広告批評」が2009年4月10日発売分で休刊。寂しいねぇ。
広告に関する記事だけじゃなく、お笑い芸人のインタビューとかもあったりして、楽しかったんだよね。とはいいつつ、590円というビミョウな金額に、毎回躊躇してイマイチ買いには走らなかったんだよね。おれ１人が買っても買わなくてもあんま影響はなかったかもしれんけど、軽く後悔。バックナンバー、今のうちに抑えといた方がいいかなぁ。